初年度モデルの ライカM3 です。
ライカM3は発売年である1954年にシリアル700001〜約1万台製造されており、こちらはその初年度に製造されたかなり初期のモデルになります。
数年前に中古カメラ店にてオーバーホール済みの個体を購入しました。
最近では見かけなくなった初年度モデルで2回巻き上げの個体です。
約7000番目に製造された個体で、70はじまりのM3はどんどん流通が激減しており、恐らくコレクターや海外バイヤーたちが将来的に価値が上がることを見越してキープしているのではないかと思います。
昔から1000番未満はとんでもない価格で、それに近いものほど流通が少ない印象です。
そんな歴史的にも価値があり、実用性もある一台です。
ありがちな巻き上げの滑りやカウンターの不具合、ファインダー内のバルサム劣化によるブラックアウトなどもありません。
バルサム切れが全くないとは言いませんが、同年代の個体と比較するとかなり綺麗だと思います。
グッタペルカのヒビや欠けは裏蓋の左上の僅かな部分のみです。
フィルムインジケーターが取れていますが、入手難度は低いので後から補填頂ければと思います。
元々接着剤で付いているだけです。
動作快調でM3の持ち味である静かなシャッター音が楽しめます。
修理業者によって整備後でもシャッター音が大きい個体もありますが、こちらは非常に静かなシャッターです。
各速シャッター、二重像、フレーム、巻き上げ、巻き戻し、セルフタイマーといった基本的な動作は確認済みです。
付属品はスプール、ボディキャップ、シンクロ端子キャップです。
部品取りやすり替え防止のため、購入後の対応はいたしかねます。
よろしくお願いいたします。
最近はほとんど使っていませんが、断腸の思いでの出品のため、急な取り止めの際にはご容赦ください。