本の概要
国境の長いトンネルを……
ノーベル賞受賞 不朽の世界的名作
新緑の山あいの温泉で、島村は駒子という美しい娘に出会う。駒子の肌は陶器のように白く、唇はなめらかで、三味線が上手だった。
その年の暮れ、彼女に再び会うために、島村は汽車へと乗り込む。すると同じ車両にいた葉子という娘が気になり……じつは葉子と駒子の間には、ある秘密が隠されていたのだ。
徹底した情景描写で日本的な「美」を結晶化させた世界的名作。ノーベル文学賞対象作品。
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。「無為の孤独」を非情に守る青年・島村と、雪国の芸者・駒子の純情。魂が触れあう様を具に描き、人生の哀しさ美しさをうたったノーベル文学賞作家の名作。
雪国 (講談社文庫) 川端康成/〔著〕