LD児はどこでどうつまづくのか? 認知特性とそれに応じ支援方法を解説。
一人ひとりの認知特性に配慮した教材作成ソフトをCD-ROMに収録,
小学6年までの全漢字対応。
発達アセスメント,評価に基づき,学習障害児の情報処理の偏りについての心理学的知見を総合,概説。LD児の漢字書字困難の原因・特異性を明らかにする。さらにそれを考慮した教材を,CD-ROMに収録して提供し,解説を加える。現場実践家にLDへの理解をより深め,実際的に支援する具体的方法を提供する。
◆主な目次
はじめに
1章 LD児と学習支援
1 特別支援教育の展開と学習支援
1)障害の理解
2)個に応じた支援を
3)特別支援教育への転換
2 LD児の認知と学習
1)LD児の理解とポイント
2)LD児の認知と学習
・コラム1 LD児の定義とタイプ
2章 LD児の漢字の書字困難と発達支援
1 事例にみられる特徴
1)わかる,読めるのに書けない
2)代表的な事例から
3)事例の指導経過
2 書字困難と発達支援
1)K-ABCの下位検査
2)K-ABCの下位検査評価点と誤字の特徴
3)レキシコン形成と書字
4)漢字の発達段階と書字課題
5)筆順のレキシコン
・コラム2 心理教育的アセスメント
・コラム3 書字指導の事例
3章 LD児の漢字学習の支援教材
1 漢字教材の構成
1)ロゴ段階に到達しつつある子どもに対する学習支援
2)1年生の漢字を獲得しつつある子どもに対する学習支援
3)2年生以降の漢字を獲得しつつある子どもに対する学習支援
2 漢字教材の利用方法
1)形の識別(教材 I)
2)読み(教材 II)
3)カテゴリ(教材 III)
4)筆順と形の記憶(教材 IV)
5)画要素(教材 V)
6)書字(筆順)(教材 VI)
7)合成カード(教材 VII)
8)部首(教材 VIII)
9)合成・分解(教材 IX)
10)評価問題の作成
3 漢字指導と教材利用の実際
1)指導前の評価
2)漢字の意味と読みの指導
3)漢字の形の指導
4)漢字の書字の指導
・コラム4 一斉指導における個別的支援の配慮
・コラム5 学習支援と「他者の意図理解」の促進
引用文献
おわりに
付録 CD-ROMの利用の仕方
ソフトウェア使用の条件