個人の良心や規範意識ではなく、ルールや制度などの「秩序」に倫理の根源を求める、ドイツの「経済と企業の倫理学」の代表的アプローチである「オルドヌンク倫理学」について、方法論、理論、実践の観点から、その特徴、意義や課題を学説史的に考察することで、混迷を深めるこれからの時代におけるより良い企業のあり方を追求する。序論 第1章 ドイツの「経済と企業の倫理学」のアプローチとドイツ経営経済学における企業倫理の展開第2章 オルドヌンク倫理学の基本的発想第1部 方法論編第3章 オルドヌンク倫理学の哲学的基礎第4章 オルドヌンク倫理学の方法論的基礎第5章 オルドヌンク倫理学の社会理論的基礎第6章 補論 オルドヌンク倫理学と新しい制度論・実験的アプローチ第2部 理論編第7章 オルドヌンク倫理学における企業倫理の考え方第8章 オルドヌンク倫理学の企業倫理の発展1-ズーハネクの「信頼ヘの投資」としての企業倫理ー第9章 オルドヌンク倫理学の企業倫理の発展2-オルドノミクスー第10章 補論 オルドヌンク倫理学の関連アプローチーヴィーラントのガバナンス倫理学ー第3部 実践編 第11章 オルドヌンク倫理学に基づく企業倫理実践1-コーポレートガバナンス問題ー第12章 オルドヌンク倫理学に基づく企業倫理実践2-ルール形成・ルール啓蒙ー第13章 オルドヌンク倫理学に基づく企業倫理実践3-ドイツ化学産業における社会パートナーのヴィッテンベルク・プロセスにおけるステイクホルダー・ダイアログの事例ー終章