木住野佳子の2枚目。ここでも、1枚目ほどではなくても、ベースにマーク・ジョンソン、ドラムスがビル・スチュワートかポール・モチアンかという豪華な布陣です。メ
ンバーがどうこう言うより、この安定した演奏は素晴らしい。ファースト・アルバムもそうですが、日本人のスタッフもいるとはいえ、GRPからアルバムを連続して出せ
ているというのはなかなかないことかと思います。収録時間は60分と、この時期のCD時代によくあるけっこうサービスされた長さ。彼女の特集まではホームページ
で出しましたが、その後ほとんど増やさなくなりました。時期が合えばアキコ・グレースも取り上げていたと思うんですけれどもね
基本的にはピアノトリオの編成。ベースとのデュオ(8曲目)やソロ(12曲目)の曲もあります。オリジナルは4曲。前作よりもリラックスして聴ける感じではあります。
音が聴きやすいフレーズとミックスになっているのもGRPだからでしょうか。4曲あるオリジナル(3、5、11-12曲目)が良い。3曲目などはけっこう都会的で渋いメ
ロディ。5曲目はキメの多いフュージョン調の曲をピアノ・トリオで。6曲目は迫力があります。7曲目のタイトル曲はアントニオ・カルロス・ジョビン作で落ち着いたサ
ウンド。9曲目は何とテーマの一部が5拍子でアレンジされています。12曲目は秋を感じさせるピアノ。マーク・ジョンソンの全面的参加がうれしい。ドラムはどちらの
ドラマーも個性的。ポール・モチアンは4-5、10曲目に参加。
1. Night And Day
2. Scarborough Fair
3. Desert Island
4. All Blues
5. Longling For You
6. Alone Together
7. Photograph
8. Alice In Wonderland
9. On Green Dolphin Street
10. Love Dance
11. J's Waltz
12. Autumn