フェルディナント・リース(Ferdinand Ries, 1784-1838)は、ベートーヴェンの弟子として知られるドイツの作曲家、ピアニストです。彼の交響曲は、師ベートーヴェンの影響を色濃く受けつつも、独自のロマンティックな要素や、華麗なオーケストレーションが特徴です。
リースの交響曲は、ベートーヴェンの交響曲の様式を巧みに取り入れています。例えば、交響曲第5番 ニ短調は、ベートーヴェンの「運命」交響曲を彷彿とさせる動機が使われています。しかし、リースは単なる模倣ではなく、独自の叙情性やメロディックな美しさを加えており、この全集を通じて、彼の個性をはっきりと感じることができます。
収録曲
CD1
交響曲第1番 ニ長調 Op. 23(1809)
交響曲第2番 ハ短調 Op. 80(1814)
CD2
交響曲第5番 ニ短調 Op. 112(1813)
交響曲第3番 変ホ長調 Op. 90(1815)
CD3
交響曲第4番 ヘ長調 Op. 110(1818)
交響曲第6番 ニ長調 Op. 146(1822)
CD4
交響曲第7番 イ短調 Op. 181(1835)
交響曲第8番 変ホ長調 WoO 30(1822)
※こちらのCDは輸入盤です。