モーツァルト
①ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216
②ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218
③ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219『トルコ風』
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
指揮:ニコラス・アーノンクール
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1983年、1984年、1987年
モーツァルト演奏に新風を吹き込んだ名手クレーメルとアーノンクールの共演は、この3曲の魅力を洗練の極ともいえる至芸により、鮮やかに引き出しています。クレーメルとアーノンクールによる既成概念を打ち砕くユニークな名盤。穏やか・さわやかなイメージの強かったモーツァルトも、ここではフレーズのひとつひとつにくどいまでの存在感がみなぎり、どこをとっても手応えある音響感覚とフレージングに支配されて、手抜きや流しなど一切感じられません。ウィーン・フィルのサウンドも濃い音色が生かされてとてもヴィヴィッドです。
録音から30年以上が経過、なおかつクレーメルは2006年にクレメータ・バルティカと再録音していますが、このアーノンクール/ウィーン・フィルとの共演盤は色あせることはありません。クレーメルのヴァイオリンは、鋭さ、透明感、繊細さ、洗練と小粋、面白いだけに終わらず、芸術の高みに達しています。アーノンクールの指揮もレガートを避け、明確な音作りでウィーン・フィルを自在にドライブしています。
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲は第1番から第5番まで5曲、CD2枚分のボリュームがありますが、1枚に絞るとすればこの第3番から第5番までの3曲になると思います。5曲ともモーツァルトが10代で作曲した作品であり、晩年の作品に比べ「深みがない」とも言われますが、この天真爛漫で自由な曲想はなんとも「モーツァルトらしい」ものであり、心地よく聴ける名曲たちです。
国内盤、帯付き、盤面傷無し 7
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