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【商品説明】
ブルックナー:オルガン編曲による交響曲全集 Vol.3
2024年のブルックナー生誕200周年に向けての記念企画、全10巻からなるオルガン版ブルックナー交響曲全集第4弾です。このシリーズは指揮者クリスティアーン・ティーレマンの後援のもとに毎年2~3巻をリリース、2024年に完結予定です。
1873年8月31日、ブルックナーはこの交響曲第3番と旧作の第2交響曲の楽譜を持ってバイロイトのワーグナー宅を訪れました。ワーグナーは第2番には興味を抱かなかったものの、第3番には感銘を受け、一度は帰らせたブルックナーを呼び戻し、2人はコジマ夫人を交えでビールを飲みながら歓談、その翌朝、ブルックナーはワーグナーがどちらの交響曲を受け入れてくれたのか忘れてしまい、ワーグナーに改めて尋ねたと記録が残っています。ただし、この初稿にあたる第3番の総譜にはワーグナー作品からの引用が多くあったので、ワーグナーが気に入ったとも推測されています。後にブルックナーは少しずつ引用を削除し、このアルバムで用いられている第3稿(1888/1889)では引用はほぼ姿を消しています。そこには、ワーグナーの力を借りなくても受け入れられる交響曲を書けるというブルックナーの自負が感じられます。
ハンスイェルク・アルブレヒトはこの作品に「オルガン奏者を原点とする作曲家ブルックナー」を見出し、その交響的世界をオルガンならではの響きで描いています。
冒頭に収録されている『交響的前奏曲』は、第二次世界大戦直後にブルックナーの弟子ルドルフ・クリザノフスキの遺品から発見された作品で、当初はグスタフ・マーラーが書いたものとみなされていましたが、今ではブルックナー作と考えられています。
毎回注目されるこのプロジェクトのための新作は、ブレゲンツ生まれのヨハンナ・ドーデラー[1969-]の『PINUS』。もともとはオーケストラのための作品ですが、今回アルブレヒトの協力のもとオルガン版に改訂。巧みなコラージュを用い、ブルックナーの旋律が埋め込まれた興味深い作品です。(輸入元情報)
1. ブルックナー:交響的前奏曲 WAB297 (1871-76)(エルヴィン・ホルンによるオルガン編)
2. ドーデラー:ピヌス - ブルックナー・フェンスター(管弦楽版からのオルガン編 DWV 139/2021)
3. ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 WAB103(1888/89年稿) (エルヴィン・ホルンによるオルガン編)
ハンスイェルク・アルブレヒト(オルガン)
使用楽器:ミュンヘン、聖ペーター教会のメイン・オルガン及びクワイア・オルガン、共にクライス社製
録音時期:2021年11月22-26日
録音場所:ミュンヘン、聖ペーター教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)