勘三郎が得意としていた三十二役を、劇場で観た記憶だけに頼らず、映像をもとに斬新な視点で解析する、かつてない歌舞伎論。まえがき序説 アポロンとディオニソス 勘三郎の宿命 一、アポロンとディオニソス 二、勘三郎のなかの本格イメージ 三、盛綱を楽しげに、法界坊を神妙に第一部 古典における勘三郎(世話物) 髪結新三〜「梅雨小袖昔八丈」 弁天小僧菊之助〜「白浪五人男」 魚屋宗五〜「新皿屋舗月雨暈」 筆売幸兵衛〜「水天宮利生深川」 め組辰五郎〜「神明恵和合取組」 佐野次郎左衛門〜「籠釣瓶花街酔醒」 いがみの権太〜「義経千本桜・鮨屋」 お岩と佐藤与茂七〜「東海道四谷怪談」 雪助平作〜「伊賀越道中双六・沼津」第二部 古典における勘三郎(時代物) 佐々木盛綱〜「近江源氏先陣館・盛綱陣屋」 富樫左衛門〜「勧進帳」 一条大蔵卿〜「鬼一法眼三略巻・絵垣茶屋〜奥殿」 武部源蔵〜「菅原伝授手習鑑〜寺子屋」 斉藤実盛〜「源平布引滝・実盛物語」 塩治判官〜「仮名手本忠臣蔵・大序・三段目・四段目」 早野勘平〜「仮名手本忠臣蔵・五段目・六段目」 乳母政岡と仁木弾正〜「裏表先代萩」 求女実は藤原淡海〜「妹背山婦女庭訓・道行〜御殿」 俊寛〜「平塚女護島・俊寛」 佐藤忠信・実は源九郎狐〜「義経千本桜〜吉野山道行・川連法眼館」第三部 新歌舞伎における勘三郎 鰯売猿源氏〜「鰯売恋曳綱」 駒形茂兵衛〜「一本刀土俵入」第四部 舞踏における勘三郎 小姓弥生・後に獅子の精〜「春興鏡獅子」 白拍子花子〜「京鹿子娘道成寺」 喜撰法師〜「六歌仙容彩・喜撰」 関守関兵衛実は大判黒主〜素踊り「積恋雪関扉」 山蔭右京〜「身替座禅」第五部 勘三郎の実験歌舞伎 実験歌舞伎の勘三郎 「三人吉三」 「夏祭浪花鑑」 「法界坊」 「野田版・研辰の討たれ」 「野田版・愛陀姫」あとがき