ベルナール・スティグレール『現勢化 哲学という使命』(ガブリエル・メランベルジェ/メランベルジェ眞紀=訳、新評論、2007)2007
帯付、カバースレ・キズ・ヨゴレ少、表紙上部ヨレ(画像3,4枚目参照)、背表紙上部ヨレ(画像7枚目参照)・下部ヨレ少、裏表紙上部ヨレ(画像5,6枚目参照)/本体小口キズ少・ヨゴレ(画像12,13枚目参照)
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現代フランスの最も重要な哲学者ベルナール・スティグレール
「私の哲学の起源」
ある犯罪の決行、服役・独房生活、そして哲学の現勢化の開始。「われわれ」への欲望。公共空間の可能性。哲学に向かう使命。
ベルナール・スティグレールは行動する哲学者である。しかし彼は、純粋な思弁を、現実社会のさまざまな分析に「応用」するというかたちで活動しているわけではない。なぜなら彼にとって、哲学をするとは生きることに直結した営為であり、生きるとはまさに世界の中で他者と共に生きること、すなわち共同生活への意志を持ち、異質な他者と公共のレベルで対話する能力を持った市民citoyenとなることなのだから。人間は誰もが哲学者、つまり世界の中で生き、共同体の未来を模索する市民となる可能性を持っているとスティグレールは主張する。だがその確信を彼は、まさに〈世界の中に存在していなかった〉という自身の体験から引き出したのである。〔「訳者あとがき」より要約抜粋〕(帯より)