黄色いマーカーが全編にあります。
「謝罪論 : 謝るとは何をすることなのか」
古田 徹也
定価: ¥ 1800
内容
「すみません」では済まないとき、
何をすれば謝ったことになる?
責任、償い、約束、赦し、後悔、誠意への懐疑――
謝罪の機能や不適切な謝罪の特徴を解き明かし、
学際的な知を総動員して、「謝罪の全体像」に迫る!
【著者略歴】
古田徹也〈ふるた・てつや〉
1979年、熊本県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。東京大学文学部卒業、同大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。新潟大学教育学部准教授、専修大学文学部准教授を経て、現職。専攻は、哲学・倫理学。『言葉の魂の哲学』で第41回サントリー学芸賞受賞。その他の著書に、『それは私がしたことなのか』(新曜社)、『ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考』(角川選書)、『不道徳的倫理学講義』(ちくま新書)、『はじめてのウィトゲンシュタイン』(NHKブックス)、『いつもの言葉を哲学する』(朝日新書)、『このゲームにはゴールがない』(筑摩書房)など。訳書に、ウィトゲンシュタイン『ラスト・ライティングス』(講談社)など。
目次
プロローグ
第1章 謝罪の分析の足場をつくる
第1節 〈軽い謝罪〉と〈重い謝罪〉――J. L. オースティンの議論をめぐって
第2節 マナーから〈軽い謝罪〉、そして〈重い謝罪〉へ――和辻哲郎の議論をめぐって
第3節 謝罪にまつわる言葉の文化間比較
第2章 〈重い謝罪〉の典型的な役割を分析する
第1節 責任、償い、人間関係の修復――「花瓶事例」をめぐって
第2節 被害者の精神的な損害の修復――「強盗事例」をめぐって①
第3節 社会の修復、加害者の修復――「強盗事例」をめぐって②
第3章 謝罪の諸側面に分け入る
第1節 謝罪を定義する試みとその限界
第2節 謝罪の「非本質的」かつ重要な諸特徴
第3節 誠実さの要請と、謝罪をめぐる懐疑論
第4章 謝罪の全体像に到達する
第1節 非典型的な謝罪は何を意味しうるのか
第2節 謝罪とは誰が誰に対して行うことなのか
第3節 マニュアル化の何が問題なのか――「Sorry Works! 運動」をめぐって
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