Racing on - レーシングオン - No. 539 特集「F1最熱狂期 ホンダNAエンジン最強時代」 (ニューズムック)
F1最熱狂期 ホンダNAエンジン最強時代
日本がバブル経済期、またはその余韻がまだあった1989?93年頃。我が国でもブームとなっていた時代ののF1をテーマにした本誌独自制定「F1最熱狂期」シリーズの最新作。今回は1989年よりスタートした3.5?NAエンジン時代の幕開け3年間、チャンピオンであり続けたホンダを主役に据えたF1エンジンの特集です。
まずそのメインであるホンダは新規定期の初手として導入したV10エンジンに加えて、そのV10の実戦投入と同時に開発をスタートさせ、彼らが本命としていたV12エンジンの一筋縄ではいかなかった王座防衛までのストーリーを当時の技術陣による貴重な証言より振り返るなど、大ボリュームで展開しました。
またホンダだけではなくフェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェといったV12という同じ武器で王者ホンダを倒そうとした欧州スポーツカーメーカーたちの苦闘にも着目。さらにもっとも少ないシリンダー数でもっとも非力だと目されていたV8エンジンでマルチシリンダー勢に戦いを挑んだフォード・コスワースの功績も紹介しています。
加えてこの時代、ホンダ以外のジャパンチャレンジャーとして水平対向エンジンでF1に挑んだスバルの挑戦→撤退に至るまでの顛末など、現代にはないアナログな試行錯誤の時代に生まれた個性あふれるエンジンたちの魅力をお届けします。
CONTENTS
特集
F1最熱狂期
ホンダNAエンジン最強時代
“最大”V12がまだ正義だったあの時──
さらば愛しき個性派エンジン
はじめに
12気筒というエゴとロマン
ホンダV10エンジン開発物語
出力と運動性能の両立を実現した力
Strip Machine Gallery
McLaren Honda MP4/6
ホンダが本命V12に懸けた“2年戦争”
パワーを取り戻せ
激闘の末、王座を守りとおしたMP4/5、MP4/5B、MP4/6
“時代遅れ”の防衛戦線
自由開発の象徴:鈴鹿スペシャル
毎秋の究極
The Masterpiece
セナが奏でた名機を超絶リアルに立体化
気筒数チョイス論──だから「12」と「10」が選ばれた
呪縛と自由
未達のフェラーリ