現在日本で易と言えば高島というほどの代名詞、
高島嘉右衛門の畢生の大著
『増補 高島易断』、「元・亨・利・貞」の
4冊セットです。
詳細な解説に加えて、在世時の歴史を裏で支えたと言っても過言ではない、占例が豊富に掲載されています。
この書は歴史的名著として人気が高く、また既に版権が切れた書籍のため、現在までに数種の復刻版が出ていますが、
出品は嘉右衛門在世中の明治44年(1911年)発行のオリジナル版です。
後の版は全て元版のコピー印刷ですが、こちらは現在では絶滅寸前の、金属活字を用いて印刷をした活版印刷です。
紙に押しが利いて鮮明な印刷です。コピー印刷とは表面は似ていますが、造りと手間が全く違います。
また、嘉右衛門が卦を立てているご様子の写真や、巻末の、当時の中国の高官方から寄せられた書簡の写しも完備しています。
復刻版として現在一番入手がしやすいのは、
某出版社から発行されている2分冊版ですが、
縮刷で印刷がよくないため読めない部分があるという読むための書籍としては不良品です。そちらでも定価が4万近くします。
明治期のオリジナル版は揃いで出るのが難しく、
揃うと10万以上が普通です。
現在当方が調べた限り揃いで古書店サイトに出品がなく、大本は冊子の体裁で出来たところまでで出されたものでしたが、
その冊子で、何冊か欠けた不揃いが出ており、
4万、5万などの価格がついています。
装丁の布の変色や、本文用紙のやけや縁の傷みなど
少しありますため、格安で出品いたします。
オリジナル版のセットをお探しでいらした方、
嘉右衛門のファンの方、易をなさる方の座右に、
大変貴重な明治期のオリジナル版をぜひどうぞ。
注意事項
布張りの装丁ですが、しわやシミなどあります(画像)。
本文用紙にヤケがあります(画像)。
ページによって折れ跡や角の傷みがある部分があります(画像)。
全体の状態は悪くないですが、装丁の布の変色、
巻によって装丁の少しの緩み、紙の縁などの傷み、
折れ跡、軽い喉割れ、やけしみ、等々あります。
経年が浅く、また紙質なども良い近年の複製品と異なり、
115年以上の経年がある古物であることをご理解いただける
方のお求めをお願いいたします。