「“It”と呼ばれた子」
デイヴ・ペルザ-
母親に名前さえ呼んでもらえず「It」と呼ばれる。残り物しか食べさせてもらえない。アンモニアを飲まされる。児童虐待の被害者が、幼児期のトラウマを乗り越え、自らつづった壮絶な日々の記録。
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#エンタメ/ホビー
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#文学/小説
#BOOK
出版社 ネオテリック (1998/4/1)
発売日 1998/4/1
言語 日本語
単行本 190ページ
ISBN-10 4900845655
ISBN-13 978-4900845657
「”It”(それ)と呼ばれた子」
デイヴ・ペルザー(ヴィレッジブックス)
「なぜ、ぼくだけがこんな目に?」-母親に名前さえ呼んでもらえない。”That Boy(あの子)”から、ついには”It(それ)”と呼ばれるようになった主人公”デイヴ・ペルザー”。
食べ物も与えられず、奴隷のように働かされる日々。身の回りの世話はおろか、暴力をふるわれ、命の危険にさらされ、かばってくれた父親も姿を消してしまう。
この物語の中では、体罰以上に残酷な、 「心理的虐待」の恐ろしさが、綿密に描かれている。
家庭の密室の中で、「ぼく」は、性的虐待以外のあらゆる虐待を徹底的に仕掛けられ、長い苦難が続く。”誰かにいえばエスカレートする”という負の連鎖がうずまく中、「ぼく」はどのようにしてこの生活から我が身を守っていくのだろうか。
児童虐待の体験者がその記憶をたどることは、きわめて苦痛と困難をともなうものだろう。この本は、米国カリフォルニア史上最悪といわれた虐待を生き抜いた著者が、幼児期のトラウマを乗り越えて自ら綴った、貴重な真実の記録である。
表紙に汚れがあります