ココ・シャネル
クロード・ドレ Claude Delay
上田美樹 訳
サンリオ 1989
あらゆるファッションがめまぐるしく変化する現代において、シャネル・スタイルが見直されている。何故か―シャネルのファッションには、自分が何をしたいかを知り、自分の生活様式を実践していく自立した女の哲学が息づいているからである。20年代の芸術の香り高いパリを征服し、第二次大戦と共に消え、50年代に71歳で奇跡のカムバックを果たしたココ・シャネルの人生は、その強烈な独立心ゆえに、常に孤独と同居する日々でもあった。精神分析家で作家である著者クロード・ドレは、10年間の交流を通して、ひとりの女としてのココ・シャネルの隠された内面に踏み込んでいく。
自由よ、いとしい自由よ...自然らしさ
この伝記で、シャネルは、私が漠然と考えていた人生哲学に全てウイと答えてくれた。シャネルの晩年の10年間を交流した作家・精神分析家のクロード・ドトレが一人の女の内面にメスをいれ、入念にシャネル像を構築し、上田美樹氏が、誠意あふれる翻訳をしている。すばらしい本だ。
シャネルのファッション、それは、自分を拘束しているものを剥ぎとり、解放させ、自由を獲得していく独立心旺盛の自立した女の哲学であり、実践だった。おそらくこれが正しいシャネル像であろうという説得力がある。
生涯の恋人ボーイ・カペルは、その独特な才能と幅広い教養で庇護の役割を果たしてくれた。「ボーイは私にとって、父であり、兄であり、家族だった」。
豪華な登場人物。1900年前後からのパリを、プルースト、アポリネール、コクトー、コレット、ロシアバレー団、ろうそく片手に創作に励むピカソ等が生きてうごめき、自分自身を情熱的に生き抜く。
「あたしは新しい時代のために仕事をしたの」気取りはココを憤慨させる。フランス女の鉄の「自我」に脱帽。(レビューより)
全体に経年の汚れが見られますが中はきれいです。
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