「風神雷神 Juppiter,Aeolus(ユピテル アイオロス)上・下セット」 原田 マハ
定価: ¥ 900 ¥880 (税別)
・絵画ミステリーと思いきや、歴史小説ですね。中学の歴史で何故か今でも覚えている、伊東マンショ、千々石ミゲルなど天正遣欧少年使節団と、俵屋宗達、原マルチノの友情を軸にした大好物の少年成長物語です。それにしても著者の構想力というか想像力は凄いなと思います。風神・雷神と日本・西欧、さらに俵屋宗達とカラヴァッジョの対比が見事です。美術の造詣深く、3枚の風神雷神図の解釈も知見が高まりました。修道院食堂に掛かっているヴィンチ村のレオナルドが書いた「最後の晩餐」のユダにしても... そして,その絵の下での宗達とカラヴァッジョの邂逅シーン、一条の光が差すシーンがまた美しい。絵を描きたくて堪らない2人の衝動、創作態度こそ、真の芸術家・アーチストのあるべき姿だと思います。
・最後の写真のように上巻の数ページが雨で濡れて少ししわいです。他にも折れが多少は有りますが、通読には全く支障有りません。
・なお、値下げ交渉には対応しておりません。値下げ交渉のコメントの返信は控えさせていただきます。
・匿名/追跡可能配送です。
・2枚セットでお願いします。
【説明】
(上巻)
芸術(アート)という名のタイムカプセルが、いま開かれる――。
京都国立博物館研究員の望月彩のもとに、レイモンド・ウォンと名乗るマカオ博物館の学芸員が現れた。彼に導かれ、マカオを訪れた彩が目にしたものは、「風神雷神」が描かれた西洋絵画と、天正遣欧少年使節の一員・原マルティノの署名が残る古文書、そしてそこに記された「俵…屋…宗…達」の四文字だった。
天才絵師・宗達の名画〈風神雷神図屛風〉を軸に描く冒険譚。
(下巻)
雷神(ユピテル)と風神(アイオロス)が結んだ数奇な縁(えにし)とは。
織田信長の命を受け、天正遣欧少年使節と出立した宗達。苦難の航海を経て、一行はついにヨーロッパの地を踏んだ。そこで彼らを待ち受けていたのは、絢爛華麗な絵画の数々と高貴な人々、ローマ教皇との謁見、そして一人の天才絵師との出会いだった。
謎多き琳派の祖・俵屋宗達とバロックの巨匠・カラヴァッジョ。芸術を愛する者たちの、時空を超えた魂の邂逅の物語、ここに完結。
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