22.3×15.3㎝
【題箋】『かさし抄 上・中・下』
【内容】
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上
序 3丁半
本編~五十音順~
かさし抄上
夫盡谷氏口傳 門人 吉川彦冨・山口高端 筆受
一 あはれ 1丁表
六 いかゝ いかゝは いかに ~後略 4丁裏
廿一 うち
うちつれ うちはへて 18丁表
廿五 え えそ えこそ えも ~後略 21丁表
廿六 をりはへ 22丁表~22丁裏
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中
一 かは かの 1丁表
十六 さ さは さのみ ~後略 7丁裏
廿六 たゝ たゝに 17丁裏~21丁裏
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下
一 な なれ 1丁表
八 はや 7丁裏
十二 また 9丁裏
廿四 やくと 13丁裏
ら 無し
三十一 わきて 17丁表
三十二 おなくは 17丁表~19丁裏
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【因みに】「を」は「ア行」、「お」は「ワ行」として扱われている。
【刊期等】序 に
明和四(1767)年丁亥仲春
とあり。
下 末尾には
發賣人 京都府平民 藤井孫兵衞
とあるから、明治時代以降の発刊のようである。
【参考】『かざし抄』について 《PukiWiki》に依る。
挿頭抄 三巻三冊《かざし抄 - PukiWiki》に依る。
富士谷成章著。明和四年頃の作と思はれる。挿頭と云ふのは今日の感動詞・代名詞・副詞・接續詞・接頭語、その他代名詞・副詞に助詞の加はったもの等のことで、成章はこの「かざし」の他に「よそひ」「名」「あゆひ」の四種に品詞を分類してゐる。本書は即ち挿頭約九十六種二百二十餘語を集め、之を五十音順に列ね、各語について古歌を引用してその意味用法を説いてゐる。この點から云ふと挿頭に關する一種の辭書とも云へる。その材料豊富にして研究の緻密で分析的な點は云ふ迄もなく、前述の如く品詞を四種に分類したこと、又總論中で用語について説明するに際し、詞を時代的に區分し歴史的に研究して居る事等は國語學史上から最も注意すべき事である。しかも後その學説を継承する者少く本書の優れた説が學界に大に擴布されなかった事は遺憾である。
【末書】
* 「挿頭抄増補」嘉永四年 保田光則著。三巻一冊。挿頭抄の説を批評し補訂してゐる。光則にはその外に猶挿頭詞の研究「新撰古歌三具」「新撰和文三具」があると云ふ。
(亀田次郎「国語学書目解題」)
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※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、虫食い多数あり。
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