「茜唄(上・下巻)」 今村 翔吾 定価: 各¥ 820
・吉川英治「新・平家物語」のスピンオフかな。好きな荒公達「能登守・平教経」が、最初から数多くの場面で出てくるので満足です。ほぼ主人公の「平知盛」は今までアウトオブ眼中(死語)でした。壇之浦の合戦では、教経が追いかけ、義経が八艘飛びで逃げるのが通説ですが、う~んそういう解釈もあるのか...Ifの連続のような気がしないではないです。そして、平家物語「能登殿最後」の一節『海上には赤旗、赤印投げ捨て、かなぐり捨てたりければ、竜田川の紅葉葉を嵐の吹き散らしたるがごとし。』は、平家贔屓の自分としては、美しくも哀しい光景です。
・上巻に比べると、下巻は万博に連れ出したので、多少のめくれは有りますが、通読に支障は有りません。
・あくまで中古品とご理解いただける方にお譲りしたいと思っています。
・なお、値下げ交渉には対応しておりません。値下げ交渉のコメントの返信は控えさせていただきます。ご了承いただきますようお願いいたします。
・匿名/追跡可能配送です。
・2冊セットでお願いします。
【説明】
[上巻]
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。
朗々とした唄、琵琶の音が闇夜に響く。
何者かが男に伝える、二十余年の歳月を要して編み上げた物語。
その名は──。
平氏棟梁・平清盛が四男・知盛。
清盛最愛の息子とまで呼ばれた彼だが、幼い頃から病弱で出世は遅かった。
だがそんな彼にも源氏という時代の荒波は容赦なく襲い掛かる。
弟分で「王城一の強弓精兵」と呼ばれた教経と共に否応なく前線に立つ知盛。
没落に向かう平氏を盛り返すことはできるのか。
直木賞作家による、熱き血潮が巡る「真」平家物語!
[下巻]
歴史とは、勝者が紡ぐもの。
では、何故『平家物語』は「敗者」の名が冠されているのか?
現代では作者不明の『平家物語』は誰が書き、何を託されたのか──。
平清盛最愛の子・知盛は交戦を続ける源氏を前に、木曽義仲を水島の戦いで破った。
だが、敵には源頼朝、そしてまだ、戦の天才・義経がいる。
知盛はこの苦境に、どう抗っていくのか。
平家全盛から滅亡まで、その最前線で戦い続けた知将が望んだ未来とは。
時代を創った綺羅星の如き者たち、善きも悪きもそのままにそのすべて。
(全二巻)(解説・佐藤可士和)
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