『建設業のコンストラクションマネジメント』

「建設業のコンストラクションマネジメント」 桑原 耕司 日本能率協会マネジメントセンター（1999/08発売） 完全未使用の美本です。 【書評】 コンストラクションマネジメント(CM)とは何かを分かりやすく解説し,具体例と共に活用方法を示す 筆者は1988年,清水建設から独立してコンストラクションマネジメント(CM)を専門に行う希望社を設立した。CMという言葉を日本で普及させるのに大きな役割を果たした人物だ。本来建築業は,建築主にとって良い建築を安く提供することが本分である。だが,これまでの日本の伝統的な「一括請負式」の生産システムはコスト構造が不明確だったため,特にバブル経済崩壊後のコストダウン競争の中,「建設コストが割高なのではないか」との不信感を募らせる建築主も増えてきた。そこで,設計者や総合建設会社,専門工事会社の調整を行い,建築主を支援するCM方式が注目されるようになったのだ。 本書は,CM業務の内容や,CMRの役割,CM方法ごとの具体的な手順,CM導入の効果などについて解説。設計事務所や総合建設会社,専門工事会社それぞれの役割と問題点なども示している。事例は筆者が実施したものに限られ,それだけに建設産業の問題点についての指摘が一面的に流れがちではあるものの,建築の専門家ではない建築主に理解しやすいよう,図版や実例を交えながら分かりやすく見せる工夫もされている。 (ブックレビュー社) (Copyright©2000 ブックレビュー社.All rights reserved.) 【出版社による内容紹介】 良い建築を安く提供する実践的仕組みづくりを骨子とした新しいシステムであるコンストラクションマネジメントの業務と役割、内容と手順を解説し、それを導入するにはどうすればよいのかを紹介する。 【目次】 プロローグ　これがコンストラクションマネジメントだ 第１章　日本型ＣＭの導入に向けて―いま何が問題で、何をすべきなのか 第２章　ＣＭ業務とＣＭＲの役割―どこまですべきか、何をすべきか 第３章　ピュアＣＭの内容と手順―建築主の代理人としての業務 第４章　請負型ＣＭの内容と手順―２１世紀型建設業への模索