高梨想　写真集　「elleseine」

00年1刷。 カバーに経年劣化はありますが、本体は良好です。 帯にいきなり「東京キャバクラNo.1売れっ子」で、抽選でキャバクラ「エルセーヌ」無料招待券が当たる、とあります。 東京というより、この店のNo.1でしょうし、高梨はそこでの源氏名ですね。 タイトルにもなっている「エルセーヌ」ですが、池袋西口にあった大型店らしく、定時にショータイムがあるショークラブに近いキャバクラだったようです。このほぼ10年後に閉店していますが、経営母体は今も健在でしっかりしており、経営判断によるものでしょう。 さて高梨ですが、確かに写真集リリースに値する素材ではありますが、一流キャバ嬢というと、どうしてもモデルのようなスタイル像を思い描いてしまいます。その割には…という向きもあるかもしれませんが、ビジュアルだけでトップは取れないのが普通です。艶っぽいショットで構成されていますが、サンプルラストの自室での姿が人懐っこく、可愛らしくてギャップ大ですが、案外そんなところがウケたのかもしれません。 版元は三天書房という現存しているか不明の会社ですが、写真集も少しは手がけているものの歴史関連が多く見られ、持ち込みを受けたのかもしれません。「エルセーヌ」の宣伝の意味なしには刊行されていないでしょうから。 なおこの一冊、無料招待券の応募券は切り取られていませんでした。抽選応募の宛先は、出版社ではなく当時「エルセーヌ」のあった場所になっています。