新・ヤクザという生き方初版　 朝倉喬司　路上を疾走する異人たちの物語　道仁会ほか

自宅保管の品です。中身は美品ですが古いもので表紙や帯など経年変化はございます。画像にもありますように、上部に2ページ、下部に連続して細かい折れがございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。 新・ヤクザという生き方　 朝倉 喬司 路上を疾走する異人たちの物語！ ヤクザという蠱惑的な世界の全貌をとらえる極北のノン・フィクション！ 世の外側の、ただ風だけが吹いているような境涯に身を置きながら、あてどもないひと懐かしさを誰にも伝えられないままあの世まで抱えていく、そんなヤクザ稼業に身を浸して生きている男たちがいる！表社会からはみ出した、暴力の気配を漂わせながらシノギを削る男たちの実像にせまる、激しく、やがて哀しい、「極道・その世界」。ヤクザという生き方をめぐる、力作ノンフィクション10本を収録。 六本木モダン・ヤクザの誕生 米本和弘 飛田極道話 後藤正治 新開地・鶴見で少年は“男”になった 朝倉喬司 九州の雄道仁会・三つの戦い！ 安田雅企 全丁字家誠心会芝山一家物語 朝倉喬司 若頭・池田忠義氏の生活と意見 日名子暁 ヤクザの錬金術 山之内幸夫 生田博 そえじまみちお 城島健慈 そえじまみちお 増永要 野中恭太郎 レビューより ９人のライターがスピード感ある筆致で書きつづったヤクザの個人史集である。それぞれのヤクザの個人史がインタビューとノンフィクションから織り上げられていく。個々のライターは古い気質のヤクザ、現代的なヤクザなど個々のヤクザと真摯に向き合い、生き様を浮かび上がらせている。ヤクザになった要因を環境に向けるライターもいれば、侠気のなせる結果とするライターもいる。同じヤクザの個人史でもライターによって描かれ方は異なったであろうなどと考えながら読んだ。本書は二重の意味で興味深い。一つは対象あるいは被写体としてのヤクザの魅力である。もう一つはライターの価値観がこの対象と交差する瞬間の魅力である。ヤクザという市民社会から不可視の存在についてライターが語り始めるとき、眩い光を放つ社会派の書である。