■年代: 347-348年
■国・地域: 古代ローマ テッサロニキ
■素材: 銅貨
■重量: 1.23g
■直径: 17.1mm
■カタログ: RIC(Roman Imperial Coinage) VIII , Thessalonica 101
h ttps://numismatics.org/ocre/id/ric.8.thes.101
4世紀の古代ローマ帝国コンスタンス1世の青銅貨です。
表面には「CONSTANS P F AVG」という「CONSTANS Pius Felix Augustus」の略で、「敬虔にして幸運なる皇帝コンスタンス」の文字(一部)があります。
そして、右向きで、バラのような花模様(rosette)で装飾された王冠を着用し(diademed)、ドレープをまとい(Draped)、胸当てをつけた(Cuirassed)コンスタンス1世の胸像が描かれています。
裏面には「VICTORIAE DD AVGGQ NN」という「VICTORIAE Dominorum Nostrorum Augustorum Q Nostrorum」の略で「我らが皇帝たちに捧げられた勝利の女神たちへ」という文字(一部)があります。
そして、翼をもつ布をまとって向かい合って立っている2人の勝利の女神が描かれています。女神たちは右手に月桂冠(勝利の象徴)を持ち、左手にヤシの葉(平和と勝利の両義性を持つシンボル)を持っています。
この構図は「勝利の永続」と「皇帝たちの協調・統治の成功」を象徴しております。
一番下に刻まれたはずの鋳造所の文字は「SMTSA」に見えます。
1700年も昔の様々な意味が込められた皇帝のコイン、実際に手に取っていただき歴史を感じていただけたらと存じます。