蔵出し幻台本・映画『新選組』非売品1969※沢島忠監督 松浦健郎 山田一夫 三船敏郎（近藤勇）小林桂樹（土方歳三）北大路欣也（沖田総司）

今を去ること５０年以上前、銀幕全盛時代の 映画『新選組』（1969）、奇蹟の幻台本である。 メガホンを撮ったのは沢島忠監督。『一心太助』 や『右門捕物帖』、『殿さま弥次喜多』や『ひ ばり捕物帖』などシリーズなどで著名の大御所 である。脚本は『次郎長三国志』シリーズや任 侠もので著名な松浦健郎が担当。撮影は芥川龍 之介の『地獄変』や『連合艦隊司令長官 山本五 十六』の山田一夫が担当。昭和４４年12月５日 劇場公開された。 【キャスト】 ●近藤勇・三船敏郎 ●土方歳三・小林桂樹 ●沖田総司・北大路欣也 ●芹沢 鴨・三國連太郎 ●勝安房・中村翫右衛門（三代目） ●伊東甲子太郎・田村高廣 ●河合喜三郎・中村嘉葎雄 ●山南敬肋・中村梅之助 ●有馬藤太・萬屋錦之介 ●つね・司葉子 ●お雪・池内淳子 ●お孝・星由里子 ●お梅・野川由美子 ●香織・喜多川美佳 ●清河八郎・御木本伸介 ●谷 守部・中谷一郎 ●新見 錦・内田良平 ●原田左之肋・山崎竜之介 ●永倉新八・田中浩 ●藤堂平助・尾形伸之介 ●井上源之助・久野征四郎 ●平山五郎・山本 清 ●野口建司・大木清 ●平間重助・木村博人 ●山崎 蒸・右下恭彦 ●宮部鼎蔵・戸上城太郎 ●吉田稔麿・杣英二郎 ●鵜殿甚左衛門・香川良介 ●石坂周造・村田吉次郎 ●池田徳太郎・山崎直樹 ●古高俊太郎・鈴木治夫 ●池田屋惣兵衛・谷口 完、他 【物 語】 文久３年１月。武州多摩で然理心流の試衛館 道場当主の近藤勇は、無二の友・土方歳三、弟 分・沖田総司らと浪士隊に応募し京に向った。 同隊には、水戸浪士のはぐれ者・芹沢鴨らも 参加。清河八郎の意に反し、江戸逆戻りの命に、 近藤一派と芹沢一派の１３名は、京の壬生に駐 屯した・・・。 やがて、芹沢の顔で、会津藩の松平肥後守の 御預けになった。同年３月、新選組が誕生と相 成った。島原の大夫・お雪とその妹・お孝は、 近藤に惹かれ心を寄せた。近藤と共に、二人の 局長として実権を持つ芹沢の乱暴狼籍は、京都 守護職も兼務する会津公にも目に余った。 遂に近藤は、土方、沖田らと、芹沢一派粛清 を企て暗殺に踏み切った。芹沢の片腕・新見錦 ら部下も、次々と斬殺された。新生・新選組の 実権は完全に近藤が握った。新選組の名は洛中 に鳴り響いた・・・。 元治元年６月５日、政変で失墜した長州派の 志士たちは、池田屋に集結し暴風の夜に放火、 京を焼き尽くすための密会をしていた。古高俊 太郎を拉致、拷問によりこれを知った近藤らは、 僅か５名で池田屋へ突入した。乱闘は２時間余 り及んだ。凄絶な斬り合いの末、志士の即死は ７名、生補りなど２０余名を数えた。新選組の 圧倒的勝利だった・・・。 池田屋騒動以来、新選組は京での人気も高ま った。幕府からの信頼もうなぎ上り。褒美金に も恵まれ羽振りもよくなった。幕府は衰亡の一 途を辿る中で、新選組は新入り隊士を大幅に増 加させ、在京の勤皇倒幕志士をことごとく葬っ た・・・。 近藤と土方は、幕府崩壊を予感していたが、 節を曲げず、最後まで真の武士らしく幕府のた めに働く覚悟でいた。だが、烏合の衆の幕府軍 は、鳥羽・伏見の戦いで新兵器の銃砲の洋式軍 隊化した官軍に完膚無きまで敗れた。 近藤ら新選組残党は、大阪港で将軍・慶喜を 迎えた幕府艦隊に乗船し江戸へ帰った。沖田は 肺の病により重篤であった。そして、江戸で甲 陽鎮撫隊を結成した近藤らは、甲州路で敗れた。 下総流山で、戦いに利あらずと悟った近藤は、 土方らの隊士を逃がすために官軍に下った。お かげで、土方らは宇都宮・会津・仙台・蝦夷五 稜郭と転戦することができた。慶応４年４月25 日、板橋の刑場で、幕府旗本・大久保大和こと 近藤勇は、礼を失し切腹も許されず、衆人の見 せしめの中で無残に首を切り落とされた。 【本の状態と発送について】 この台本は、本映画の制作スタッフの家（物 置）奇蹟的に発見されたものだ。５０年以上前 名作映画台本も、ゆえに台本もすこぶる紙ヤケ が見受けられ「並下」のコンディションだ。その分 お安くしたい！ だが読む のには差し支えない！ 令和今日のやっつけ仕事のシナリオとちがい、 何度も何度も推敲を重ね、一言半句まで凝縮し た言葉と人物像に肉薄した台本は、時代劇小説 やアニメ、芝居などの脚本を書く者にとっては 大いに参考となるはずだ。 発送は、ヤマト宅急便かゆうパックにして送 料は当方が負担します。 （2023年 10月 3日 1時 12分 追加） 本品の状態が「未使用」と、出品フォーマットに 記載されているのは誤りです。一つ前の出品に 未使用の品を出した際のままになっていたから です。本品は５０年以上前の古い台本で、かなり の紙ヤケが見られます。お詫びして訂正させて 頂きます。うっかりミスです。ごめんなさい！