モーツァルト 2枚組
disc 1
①交響曲第39番変ホ長調 K.543
②交響曲第40番ト短調 K.550
disc 2
③交響曲第41番ハ長調 K.551『ジュピター』
指揮:ニコラウス・アーノンクール
ヨーロッパ室内管弦楽団
録音:1991年、ウィーン[デジタル・ライヴ]
『現代のスタンダード』と世界的な評価を受ける引き締まった名演。3曲ともアーノンクールにとって2回目の録音で、1991年にウィーンで催されたモーツァルト没後200周年記念演奏会のライヴ録音です。
モーツァルトの楽譜には書かれていない鋭いアクセントやテンポ・ルバート、クレッシェンドなど、アーノンクールの音楽は躍動感があり、変化に富んでいます。一昔前のベームや大昔のワルターの演奏などで聴き慣れたモーツァルトとは違う立体感をもって伝わってきます。どちらが良いというのではなく、演奏潮流の変化が明確に伝わってくきます。音楽の鮮度が全く違って聴こえてきました。1970年代以前のオーソドックスな解釈とは眞逆の演奏は当然賛否があろうかと思われます。旋律の捉え方、すなわちフレーズィングの巧みさが決め手でしょう。楽譜には強弱記号とスラーぐらいしか書かれていないので、ダイナミックな音楽へと再構成させるには、アーノンクールのような徹底した楽譜の読解が必要です。リズムの切れ味が心地よく響きます。速い目のテンポ設定が躍動感を際立たせていました。弦楽器もよく鳴っています。ヴィヴラートを抑え、音楽の輪郭を明確に浮き上がらせる音楽手法が多くの支持を集めているのは明白でしょう。これほど雑音が混ざらないライヴ録音も珍しいです。各パートの音のバランスも良くとれていました。それにしても、ヨーロッパ室内管弦楽団のメンバーは、アーノンクールの意図するこまやかなイントネーションに柔軟に対応できるような機動力を備えているが凄いです。
初期輸入盤(オリジナル・ジャケット)
盤面傷無し 15
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