ヨーロッパに長く暮らしていた方から譲っていただきました。30年以上も前の物です。保存状態は極めてよく底のネジを回すと2羽の小鳥が体を震わしてとても愛らしい声で囀ります。検索で調べると1780年にピェール・ジャケ・ドローという職人により開発されたそうで、欧州の君主や中国の皇帝らがその素晴らしさにこぞって彼のsinging birdを求めたそうです。スイスのリュージュ社では今でもシンギングバードを制作しているようですが今日の物はガラスを使っているとのことです(実物を見ていないのでどの様な物か分かりませんが)。それ以前の物は鳥籠が金メッキされていてバッテリーで動く時計が付いているそうです。本品はそれよりも前の作品で元々アンティーク調に製作されていて時計もなく金メッキも施されていません。30年以上も前の物なので鳥籠は経年により黒味を帯びています。磨けば抑え気味の光沢が出て来ると思いますが本物のアンティークと考えているので敢えて磨いてはおりません。小鳥が止まる枝の葉のグリーンや下のベルベット状の布の色もそれなりに褪色しています。250ものパーツを伝統と職人技を駆使して組み立てるとのことでそう幾つも作れるものではありません。底にあるネジを巻くと色の異なる2羽の小鳥が尾羽を上下させ、体を左右に動かし、その後で今度は頭を左右に動かし、細い嘴を開け閉めしていい声で囀ります。その動きの精巧さにはびっくりします。小鳥の羽は全て本物です。羽に乱れや顕著な褪色はありません。本品はオルゴールですが小鳥の囀りのみで音楽はありません。上記の動作はすべて確認済みです。今、新品を買うと1,900,000円強とのことですがどの様なタイプなのか分かりません。吊り輪を含めた高さが31cm 、底の直径が16cm 、重さが1.7kgくらいです。商品の性質上、購入手続き完了後のクレーム、返品等には応じかねますことを了承できる方のみご検討ください。