バッハ
①パルティータ第4番ニ長調BWV.828
②イタリア協奏曲ヘ長調 BWV971
③トッカータ ホ短調 BWV.914
グレン・グールド (ピアノ)
録音:1962&63年①、1959年②、1963年③
グールド初期の名盤です。グールドの演奏は、バッハに限らずすべてがユニークで大胆です。それも一本太い芯が通ったもので、そのために聴き手は新鮮な驚きとショックを受けるのですが、ここで聴けるバッハも絶妙といえる表現で彩られています。バロック時代に流行した様々な舞曲の性格が生き生きと浮かび上がり、作品のもつ即興性を鮮やかにとらえ、繊細な美しさで演奏しています。
グールド のゴールドベルク変奏曲(2種)を聴いて、その世界に片足を突っ込んだ方が、次に聴くのに最適なバッハ名演集です。②は協奏曲と呼ばれていますが、ピアノ独奏曲です。
ある演奏家(指揮者だったか)が、"グールドほど美しい音で弾くピアニストはいない”、といっていた。このアルバムのを聴くと、彼の言葉にすぐに賛同できる。非常に意識的で緊張感に満ちていて、演奏家にとって運命的な重さ、大きさを感じさせるけれども、このアルバムに収められている曲は、そういった対決姿勢ではなく、こういってよければ、グールドの無意識がでている。テンポの取り方も、極端に速かったり遅かったりすることのない、全体として正統的な名演。
グールドは鼻歌を歌う。その音と同期するように奏される音楽は、どの瞬間も人間的で熱い。バッハの、知性と感性が見事に混ざり合う奇蹟の作品たちに舌を巻く。グールドが完全にコンサート活動からドロップアウトするのは1964年なのですが(4月10日のロサンゼルスのリサイタル)、この録音にはそこにいたるグールドの心境の変化があるいは刻印されているのかもしれません。いかにも無機的な風貌をまとった浪漫的解釈に、バッハの本質を垣間見る。グールドのバッハは、やっぱり永遠です。
初期輸入盤、盤面傷無し
開封済みですが新品に近い美品です
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